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分割時間を計算します

分割時間計算は下記項目を算出し合計を行います。

  1.分割時の時間の合計〔使用ツール径により分割速度が変わります〕
  2.早送り時の時間の合計
  3.ツールが上下する時間の合計〔分割箇所数×2×0・2秒〕
総合計〔分割時間合計+早送り時間合計+ツールの上下時間合計〕×1.15=分割時間合計です。


計算を希望されるには下記項目を御連絡下さい。

  ・基板図面〔加工図〕=Eメールにて送付願います〔対応ソフトAdobe Acrobat Document〕
  ・使用ツール径〔分からない場合は基板図面にミシン目巾を記入して下さい〕
[注意]
希望生産数がある場合は1日又は作業日数での分割数を教えて下さい、この場合投入シート基板数又は分割後個片数のいずれかを明確にして下さい。


TME製各ルーター分割装置にて分割した場合の分割時間を計算します。

分割時間を分かりやすくするため同じ形状の基板を分割することとします。


卓上型ECL3325D型の場合

下記の分割時間測定サンプル基板図面を分割した場合の分割時間を計算します。


分割時間測定サンプル基板図面

[注意]
図面ジョイント部〔分割箇所〕に添付してある番号は1スピンドルにて分割する順番を表してあります。


  【分割条件】
 
使用ツール径 : 1・0mm
ツール回転数 : 40、000r/m
分割送り速度 : 13・4mm/s
早送り速度 : 750mm/s
分割箇所数 : 1スピンドルあたり32箇所〔分割距離3・5mm〕

  【計算結果】
 
分割時間合計 : 13・28秒
早送り時間合計 : 12・22秒
上下時間合計 : 12・8 秒
合計 : 38・3秒
38・3秒×1・1=42・13秒

[注意]
分割時間は42・13秒で起動から原点位置に戻るまでとします、この他に作業者により基板の出し入れに必要な時間が掛かります、仮に出し入れ時間が15秒とすると1シートの分割時間は分割時間に42・13秒+基板出し入れ時間の15秒=57・13秒となります。



2スピンドルルータ一分割装置ECL3325S−2SP型の場合 *PAT5305733

下記の分割時間測定サンプル基板図面を分割した場合の分割時間を計算します。


分割時間測定サンプル基板図面

  【分割条件】
 
使用ツール径 : 1・0mm
ツール回転数 : 40、000r/m
分割送り速度 : 13・4mm/s
早送り速度 : 750mm/s
分割箇所数 : 1スピンドルあたり18箇所〔分割距離3・5mm〕

  【計算結果】
 
分割時間合計 : 7・47秒
早送り時間合計 : 7・28秒
上下時間合計 : 7・2 秒
合計 : 21・95秒
21・95秒×1・1=24・15秒

[注意]

  1. 図面分割箇所に添付してある番号は2スピンドルにて分割した場合の分割順を表してあり、左側をメインスピンドル、右側をサブスピンドルにて分割を行います。5・6 ・11・16番号位置はメインスピンドルにて分割を行いサブスピンドルは分割動作を停止して分割を行うものとします。
  2. 分割時間は24 ・1 5秒で分割開始から原点位置に戻るまでの時間とします、この他に作業者により基板出し入れに必用な時聞が掛かります、仮に出し入れ時間が15秒とすると1シートの分割時間合計は24・15秒+1 5秒=39・15秒となります。


  3. 旋回テーブル型ルータ一分割装置ECL3325T−2SP型の場合 *PAT5305733P

    〔注意〕

    1. 基板分割時間は2スピンドルルータ一分割装置と同じとなります。
    2. 2スピンドル型と旋回テーブル型を組み合わせた場合の分割時間合計は、分割に要する時間は24・15秒+テーブル旋回時間を2 ・0秒、更に集塵ダンパーの開閉時間に2 ・0秒が必用の為合計時間は28・15秒となります、作業者による基板出し入れ時間は24・15秒以下であれば連続分割は可能となります。
      2スピンドル機構と旋回テーブル型の組み合わせ時の分割時間は28・15秒となります。
    3. 上記基板出し入れ時間をより短縮したい場合は排出用トレーを使用しますと出し入れ時聞が8〜12秒位まで滅ります。


    4. 標準仕様インライン型ルータ一分割装置INL3325S型の場合

      下記の分割時間測定サンプル基板図面を分割した場合の分割時間を計算します。


      分割時間測定サンプル基板図面

        【分割条件】
       
      使用ツール径 : 1・0mm
      ツール回転数 : 40、000r/m
      分割送り速度 : 13・4mm/s
      早送り速度 : 750mm/s
      分割箇所数 : 1スピンドルあたり32箇所〔分割距離3・5mm〕

        【計算結果】
       
      分割時間合計 : 13・28秒
      早送り時間合計 : 12・22秒
      上下時間合計 : 12・8 秒
      合計 : 38・3秒
      38・3秒×1・1=42・13秒とする

      分割時間は42・13秒となります。
      基板搬送に要する時間は搬送機構の1サイクル時間として11秒となっております。装置としての1シートの分割時間は42・13秒+搬送時間の11秒=53・13秒となります。

      [注意]
      上記結果は排出方法を平コンベアー又は巾決めコンベアー上排出の場合とします、位置決めトレー上排出の場合は排出方法により更に時間が掛かリます。



      高速仕様インライン型ルータ一分割装置1NL3325T-2SP型の場合 *PAT5305733

      下記の分割時間測定サンプル基板図面を分割した場合の分割時間を計算します。


      分割時間測定サンプル基板図面

        【分割条件】
       
      使用ツール径 1・0mm
      ツール回転数 40、000r/m
      分割送り速度 13・4mm/s
      早送り速度 750mm/s
      分割箇所数 1スピンドルあたり18箇所〔分割距離3・5mm〕

        【計算結果】
       
      分割時間合計 7・47秒
      早送り時間合計 6・22秒
      上下時間合計 7・2秒
      合計 20・89秒
      20・89秒×1・1=22・97秒とする

      分割時間は22・97秒となります。
      2分割旋回テーブル組み込み型のため分割位置側で分割を行っている同じタイミングで、基板出し入れ側では搬送機構により基板の出し入れを行います、テーブル旋回・ダンパー開・聞に掛かる時間は4秒とし、装置内基板搬送に掛かる時間は1サイクル13秒となっております。
      分割時間の22・97秒よりも搬送に要する時間は13秒と短い為、搬送時間は0とみなし、装置の分割タクト時間は分割時間の22・97秒+テーブル旋回・ダンパー開・開時間の4秒=26・97秒となります。

      〔注意〕
      上記時間は排出方法をコンベアー排出の場合といたします、位置決めトレー上への排出の場合は排出方法により時間が増える場合があります。